2008年01月03日

18,390円

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

大阪に帰省していた。普段の僕なら、最も速くて、かつ、最も安い方法で「東京=大阪」を移動する。何週間も前から入念なプランニングを練り、最適な方法を選択しているのだ。しかし、今回は、かなりぐずぐずしていたので予約しそこなってしまった。当日の朝になって事を始めてしまったのだ。

飛行機、22,700円の定価料金で利用しようとは思わない。早割りなら1万円前後だからなんとなく自分に負けてしまったような気がする。

長距離バス、サイトをチェックしたが見事に完売。「バス乗り場に行けばキャンセルがでるかも」と淡い期待を抱きつつ東京駅八重洲口へ。が、どこまでも続く人の行列を見た瞬間、くるりときびすを返してしまった。

急行列車を乗り継いで大阪へ…と一瞬頭をよぎったが、もはや体力の限界。小田原までならなんとか我慢できるが、その先、静岡、浜松、大垣…考えただけでぞっとする。

そして、最後の選択、新幹線。仕事ならともかくプライベートではまず新幹線を利用しない。早割りもない、マイルもたまらない、飲み物もでない、車窓もつまらない、だから魅力を感じない。

でも、僕には選択肢がもうない。きっぷ売り場へ直行。嫌な予感は的中。電光掲示板は指定席満席。窓口へ駆け込んだものの「自由席でも2、3時間待ちますね〜」と機会的な即答。なんともならないのは判っているもののつい口から「そこをなんとか」と。

聞いてみるものだ。「あっ、お客さん、今、キャンセルでました。禁煙・グリーンでおとりできますよ、こだまですが」

耳を一瞬疑った「こだま?」。天の声が聞こえた。「これから激寒のホームに2、3時間じっと立ち続けるのはかなりきつい、3時間経っても乗れない可能性だってある、だとしたら、たとえこだまでも乗り込んだ方がいいのでは、眠れるし、本も読めるし、暖かいし」と。

「それでいいです、買います、っでいくら?」

「18,390円です」

チケットを見てはじめて5時間の長旅だということがわかった。これまで「こだま」に乗ったことがない。せいぜい4時間程度だと思っていた。

5時間を有効に使わなければならない。発車まで10分。慌ててキオスクに飛び込み、目に留まった雑誌3冊(「週間ダイヤモンド新年合併特大号2008年総予測」「カーグラフィック2月号」「月刊自家用車2月号」)、ミステリー小説(『悪人』吉田修一)、500mlペットボトルのお茶3本(烏龍茶、緑茶、ジャスミン茶)、缶コーヒー2本(ジョージアホットとコールド)、菓子パン3つ(あんぱん、じゃむぱん、クリームパン)を買い込んだ。5時間つぶすには十分な量であろう。

久しぶりにグリーン車を利用した。改めてその快適性さを体感。飛行機のビジネスクラス並みのシート。目に優しい読書ランプまで。おしぼりサービスまである。「プシュン」と缶コーヒー(HOT)を開けて喉を潤し冷えた体を温める。体内から沸々とアドレナリンが分泌してくる。気分は最高の読書モードに突入した。

「こだま」はいい、実にいい、熱海あたりからそう思いはじめた。大海原を背にした熱海の街並みがきれいに見えた。その向こうには初島がくきり見えた。感動。

「ひかり」や「のぞみ」は速い。でも、車窓は、早送りのビデオを無理やり見せつけられているようでなんとなく落ち着かない。車窓を楽しむには程遠い。その点「こだま」はいい。新富士駅の駅名を見て感動。「のぞみ」は新富士駅付近で最高速度に達するそうだ。そのときホームの「新富士駅」の文字が読めれば動態視力がいいらしい(ちなみに僕には読めない)。だから、はじめてこの駅名を見れて感動。大雪の米原駅で10分程度途中下車が許可されたのも感動。ホームに出て深呼吸。冷たい空気が美味しい。まるで「いい旅・夢気分」だ。

いやいや、すっかり「こだま」に感動してしまった。終始、車窓に気を奪われて結局買った本も雑誌もほとんど目を通すことができなかった。

18,390円。高いのか安いのかわからない。「東京=新大阪」の移動手段に加えて、5時間のぜいたくなひとときを手に入れることができたと考えればかなりリーズナブルだ。

同じく帰りも「こだま」を利用したのはいうまでもない。

posted by 僕の細道 at 11:47| 東京 ☀ | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月19日

プレミアム戦略

年休消化モードに突入。まだ11日も残っている!有効に使わなければ。しばらく読書から遠ざかっていたので3冊を購入した。平日の空いた喫茶店で読破した。

『プレミアム戦略』遠藤功

「セレブ」「富裕層」「ポピュリッチ」「プレミアム」といった言葉が巷に溢れ返っている。このマーケットに関する書籍が、今、何十冊と発売されている。こういう流行語をタイトルにした本を買う時は、必ず立ち読みをする。十分な研究がされているのか、裏づけがあるのか、なければ十分な比較検証がなされているのかなどなど確認するためだ。ひどい本は、作者自身がセレブであることを主張し、セレブ生活を謳歌していることを自慢するものまである。この本を手に取りパラパラ斜め読みした瞬間に「買おう!」と即断した。

今、この本を読み終えて、充実感で一杯。すべてが繋がった。富裕層の市場を客観的にしかも的確に捉えている。さらに日本人の歴史的な消費行動を深く考察しながら、現代の日本人の購買行動を論述している。最後には企業がとるべき戦略をサジェストしている。日本を彷彿とさせるプレミアム企業のベストプラクティスも実に興味深い。本当読み応えがある一冊だ。

『ダイイング・アイ』東野圭吾

いうまでもなく今話題のミステリー小説作家のひとりだ。彼の文体が特に好きでほとんどすべての作品は読んだ。が、今回の作品は最低。前半はかなりのめりこんだが、マネキンの描写のシーンで、あっという間に興ざめ。すべてのトリックを見抜けてしまったので、後半はつまらなかった。

『プロフェッショナル養成講座』ハーバードビジネスレビュー12月号

ダイヤモンド社が出しているハーバードビジネスレビューは毎回買っているわけではない。特集を読んで適宜買うようにしている。仕事でわからないこと、問題点があったとき、この本なら「あっ、解決してくれるかも」と買うようにしている。今回の特集は「セルフレッスン25」。しばらくモチベーションがダウンしているので、自分自身に奮起を促さなければならないと思い読んだ。いろんな示唆があった。ことに「EQ」は、実行できるかできないに関わらず、興味深かった。

この雑誌のいい点は、英語版でも販売されていることだ。「この表現使える」と思ったら、原文を読み、メモする。それをビジネスで使ったり、イギリス人同僚に使ったりできる。

posted by 僕の細道 at 17:56 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月15日

黒い海

両国で美味しいご飯を食べて新橋で楽しく飲んだ。深夜2時過ぎに店を出る。忘年会シーズンでタクシーがなかなか見つからない。半ば諦めながらしばらく道沿いに歩き続けた。1台が静かに停まった。女性運転手だった。「酔っ払ってなさそうなお客さんだったから」と。友人を田町で降ろしそのまま自宅のある方向へ。でも台場への抜け道がわからないという。道を何度か間違える。カーナビを操作する手もおぼつかない。少しパニックになりながら「すみません、本当にすみません」何度も誤る。「急いでいませんのでごゆっくり」と落ち着かせる。銀行を退職して最近タクシーの運転手になったらしい。自ら客商売の世界に飛び込んできたものの辛いことがあまりにも多いと言う。だから、深夜は特に、客を選んで乗せるのだという。

レインボーブリッジを通過しているとき運転手さんが「ここから見えるこの時間の夜景がいい、黒い海に真珠の灯りが散りばめられたようです」。深夜になるとレインボーブリッジの明かりは消える。それに無駄に輝く周辺のイルミネーションやネオンも消える。必要最小限の灯りしかともらない。だから暗闇の海に小さな無数の真珠が散りばめられたように見えるのだ。「本当そうですね」いつも見慣れている景色だけど新鮮に感じた。今日はドラマティックな一日だった。

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2007年12月09日

日帰り人間ドック

日帰り人間ドックを受けてきた。最初は、抵抗があったが、回数を重ねてくると気持ちの余裕さえ生まれてくる。採血のときは、親指に力を入れて腕の血管を一時的に太くする。どんな下手な看護婦でさえ一発で針が入る。胃のレントゲンにもすっかり慣れた。げっぷに克服しながら、レントゲン台の上を、的確にしかも素早く体をぐるぐると回転させる。そして微妙な位置で一時停止。超音波検査では、看護婦と一緒に画面を眺める。「あっ目標物が見えてきた」と思った瞬間、自ら、息をす〜っと吸って、息をはっと止める。

幸い異常はなかった。夏以降、暴飲暴食を断っていたので肝臓が元気になっている。最近、運動もしているので体脂肪も減った。おかしな点、身長が5ミリ伸びたことだ。まだ成長しているのかな。これから忘年会シーズンである。安心してお酒が楽しめそう。

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posted by 僕の細道 at 22:45 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月05日

弥次喜多旅行

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秋田県乳頭温泉郷

posted by 僕の細道 at 23:32 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月02日

この世は舞台、人はみな役者

友人が出演している舞台を見に行った。一番前の席だった。実は僕、舞台これが始めて。話題の作品らしく満席だった。ほとんど女性。

照明が暗くなり始まった。しばらくしてから彼が登場した。強面のメークをしていたので最初は誰だかわからなかったけど声でわかった。その後、彼の動きに目を追っかけ、セリフに全神経を集中した。他の出演者はないがしろ。彼の一挙一動をじっとじっと見守っていた。約2時間はあっという間に過ぎた。拍手喝采!正直、あまりに彼に気を取られて、ストーリーがよくわからなかった。ストイックな作品だったのは確か。

終了後、大勢のファンに囲まれ花束をもらっていた。普段よりも何倍も何十倍も大きく見えた。それにギラギラ輝いていた。それにしてもあの長い長い長い台詞、しかも日常使うような言葉ではない、一体どうやって覚えているのだろうか。今度聞いてみよっ。十分、楽しませてもらいました。ありがとう!



posted by 僕の細道 at 22:28 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月01日

分岐点

焦燥、虚脱、憔悴、空虚。どうしたのか、この気持ちは一体なに。最近、これらの文字にさいなまれることが多い。仕事で一定の成果をあげようとも、大きなプロジェクトが終了しようとも、瞬間的には達成感の波が「ざざざっ」と押し寄せる。でも、そのあと、波が「す〜っ」と引くように空虚な気持ちだけが残ってしまう。先週年収UPの正式通知を受けた。けどso what? 昔は本を書きたいという大きな夢があった。曲がりなりにも夢は実現した。今、出版社に依頼されて3冊目を書いている。でも、もはや魂は入らない。働くことの意味は?自分はどこに向かおうとしているのか?わからない。

原点を見つめなおすことの大切さを友人からアドバイスされた。確かに「原点」からしばらく遠ざかっていた。学生の頃の夢は?自分はなぜ前の会社を辞めて今の会社に移ったのか?喜びを感じる瞬間は?そのひとつひとつを紐とき、その中から「できること」と「やりたいこと」を整理してみよう。そこから自分の方向性を再度考えてみよう。

posted by 僕の細道 at 11:28 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月22日

そして

分担執筆を行った事典がめでたく完成した。事典は、1つの単語に対して400字程度で解説をつけなければならない。辞書ではないので単語の意味を書くという作業ではない。400字という文字数はかなり中途半端。気合を入れて書いてしまうとすぐに文字数をオーバー。自分の得意な単語はやはり魂が入ってしまう。漠然と飛びついた単語は100字にも達しない。専門書とは違う苦労というものがあった。

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posted by 僕の細道 at 01:55 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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